介護現場におけるチームケアを実践する際の心得とは?

介護現場では、介護士がひとりで要介護者の介護をするわけではありません。どんな施設でも医療スタッフと介護スタッフの連携によるチームケアを実践しています。チームケアとは、医療や看護など生活に必要なサービスや支援を提供する際に求められる専門的な知識やスキルを持つ人が、それぞれの専門性を生かして多方向からサポートを提供することを意味します。介護の現場で実践されているチームケアでは、それぞれがどのような心得で臨むべきなのでしょうか?

1つ目は、自身の役割を理解するという点が挙げられます。医療、介護、リハビリなど、線引きが難しい中でそれぞれの専門家は異なる役割を担っています。介護職は自身の役割を適切に理解した上で、求められる役割をしっかりこなすことがチームケアには必要です。

2つ目の心得は、要介護者に関わるスタッフの専門性を理解することが挙げられます。自身の役割分担だけでなく、ほかのスタッフの役割や専門性も理解しておけば、よりスムーズに介護ケアを提供できるでしょう。例えば高齢者の多くは、かかりつけの病院や医師がいたり、ケアマネージャーがいたりします。そうした情報をしっかり共有しながら理解することもまた、介護の現場に求められるチームケアの一つです。

3つ目の心得は、情報共有を徹底するという点です。ひとりの要介護者に対して複数の専門スタッフが関わるため、情報共有を徹底することは必要不可欠な作業です。必要なケアを必要なタイミングで提供するためには、すべてのスタッフが積極的に情報共有を心がけることが重要なのです。